セリエA 第23節 Juventus VS. US Sassuolo
◇結果
Juventus (A) ー US Sassuolo (H)
3 ー 0
23min ケディラ(GKに弾かれたロナウドの強烈なシュートを詰めた)
70min ピアニッチ→ロナウド(左のCKからヘディングで合わせた)
86min ロナウド→ジャン (右サイドからディバラを起点にパスワークで崩し、最後は左サイドで余っていたジャンがファーサイドへシュート)
◆感想
ようやく、平穏に(?)勝つことができました!
まず、クリーンシートが第20節のキエーボ戦、実に4試合ぶり。なにより、勝った心地がしなかったラツィオ戦、大敗を喫しタイトルを砕かれたアタランタ戦、そして前節、2点差からホームで引き分けに持ち込まれたパルマ戦と、まるでダメだったJuve。
主力CBの怪我はあれど、CL決勝トーナメントの前に、なにやっとんじゃーーーーーー!!状態でしたが今節は綺麗に勝利を収めることができました。
試合内容というよりは、感情的にグッとくるシーンが今回はありました。それがこちらのシーン。
ロナウドが2得点目を挙げたあとのゴールセレブレーション。自分のお決まりの半回転仁王立ちに加えて我らが10番、ディバラの「ディバラマスク」を組み合わせる。本家に比べるとややかっこう悪いのはこの際、許しましょう(笑)。
ちなみに本家はこちら
こうやってみると本家は肘が地面に対して45°くらいの角度ですね。とマスクの分析はいったん置いといて、なぜロナウドはこのゴールセレブレーションを自分のものに加えたのか?おそらく、それはディバラに捧げたゴールだったのではないか。
前回の記事でも触れたが、ディバラは前節のパルマ戦で過ちを犯した。先発から外された彼は結局、試合に出場することはないまま交代カードを全て使われ、なんと試合終了の笛が鳴る前にロッカールームへ去ってしまったのだ。これは一般的にチームスポーツの常識で語れば、仲間がピッチで戦っているのに自分だけそそくさと帰るなんてことはあってはならない。ましてや、Fino Alla Fine(最後まで)という明確なチームスローガンをもつJuveの選手ならやってはいけないことだ。
後日、ディバラはチームの全体練習前に選手、スタッフに自身の愚行を謝罪し一件落着にはなったものの、コパイタリア敗退、BBCの離脱、D・コスタの交通事故からの翌日ネイマールの誕生日会参加コンボ(これは賛否両論あると思うが、Juve上層部は気に入らないらしい)、と最近では暗いニュースが多く雰囲気的にもどんよりした空気だった。
そこでこのロナウドという男は自分でゴールを決めてみせ、ディバラを鼓舞した。「暗い顔してないで、早くピッチに戻ってこいよ!」こんなセリフが聞こえてきそうなくらいロナウドは嬉しそうにベンチを指す。
Di Canio on Ronaldo's Dybala mask "Cristiano is an intelligent person, who can read the situation in the locker-room. Dybala might be suffering a bit from his arrival & this gesture by CR7 creates a relationship of beautiful empathy, even off the pitch." pic.twitter.com/i9sd8y0sQ2
— Tarek Khatib (@ADP1113) 2019年2月11日
実際、ロナウドはそのゴールセレブレーションの意図について語ったわけではないが観ていた多くのファンはディバラへのゴールと解釈しているようだ。
そのディバラは試合終了10分前くらいに投入され、ペップ・グアルディオラ監督が率いた最強バルサ顔負けのパスワークを発揮し、3点目を演出。
BBC全員が来週には復帰するというニュースもあり、暗いどんよりした霧から抜ける第一歩の試合になったのであれば最高だ。
いよいよCL決勝トーナメント1回戦まであと1試合。良い準備をしてスペインに乗り込もうではないか。
Arrow