セリエA 第15節 Juventus VS. SS Lazio

◇結果

Juventus(A) ー SS Lazio(H)

1-3

 

25min ベンタンクール→ロナウド   -0

46min ルイス・アルベルトルイス・フェリペ 1

74min ルイス・アルベルト→セルゲイ・ミリンコビッチ=サヴィッチ 1-

90+4min カイセド  1-

 

◆スタメン

Juventus

GK シュチェスニー

DF クアドラード*1ボヌッチデリフトアレックス・サンドロ

MF ベンタンクールピアニッチマテュイディベルナルデスキ

FW ディバラ、ロナウド

 

太字は前節から引き続きのスターティング選手。

 

交代

41min エムレ・ジャン IN ベンタンクール(負傷*2 OUT

71min ダニーロ IN ベルナルデスキ OUT

79min イグアイン IN ディバラ OUT 

 

 

SS Lazio 

GK ストラコシャ

DF ルイス・フェリペ、アチェルビ、ラドゥ

MF ラッツァーリ、セルゲイ、レイヴァ、ルイス・アルベルト、ルリッチ

FW コレア、インモービレ

 

※読み方が分からない選手は英語表記(すみません)

  

交代

75min パローロ IN ルイス・アルベルト OUT

85min カタルディ IN インモービレ OUT

90min カイセ IN セルゲイ OUT 

 

◇試合展開

Juveはお馴染みの4312に対して、Lazioはシモーネ・インザーギが好むWBを採用した352。スターティングメンバーに目を向けると、お互いベストメンバーで臨んだ試合と見ていいだろう。

試合はキックオフ直後からオープンな展開が続き、両チーム一進一退の攻防が続く。LazioWBの攻撃参加を含むサイド攻撃を主軸としながらも、ビルドアップに行き詰まると無理に繋げることはせず、ロングボールを使ったりと引き出しの多い印象だった。また守備時はWB(ラッツァーリ、ルリッチ)の上下とスライドを巧みに使った5バック⇔4バックの切り替えや、主にコレアのマンツーディフェンスによるピアニッチ消しなどが特徴的だった。

JuveはLazioのWBの上下を逆手に取って、生まれるスペースをマテュイディやベンタンクールなどが活かそうとする攻撃が目立った。守備時はベルナルデスキが1列あげて前からプレッシングをかけて脇にいるロナウドとディバラが連動するシーンがたびたび見られた。

25分ごろにディバラの縦パスが起点となってロナウドベンタンクールによる大きめのワンツーからJuve先制。41分にはベンタンクールが負傷し、エムレ・ジャンが投入。しかし、前半終了間際のLazioのショートコーナーから時間とスペースが与えられたルイス・アルベルトから絶好のクロスが上がり、ボックスに残っていたDFルイス・フェリペが頭で合わせ同点

後半も前半同様に比較的オープンな展開が続くが71分にクアドラード退場処分をもらうと流れは一気にLazioに傾きだす。74分には中盤の底から、2列目を飛び出したセルゲイがロングボールを受けると柔らかなタッチでボールを収めそのままシュートをゴールに突き刺す逆転弾。続いて76分にはカウンターからボックス内でシュチェスニーと1v1となったコレアはファウルを受けPKを獲得。しかし、シュチェスニーの2度に渡る連続セーブでJuveは難を逃れる

Juveは79分にディバラに代えてイグアインを投入するも、目立った改善は見られずロスタイムに獲得したFKで枚数を大量に前線に残したJuveが再びロングカウンターを喰らい、一度はシュチェスニーのセービングに助けられるも、途中出場のカイセが詰め、ダメ押しの3点目で決着をつけた。

 

 

◆感想

無傷のJuventus、今季初黒星を喫する

好調Lazioに力負けするも内容は決して悪くなかった?

 

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たかが1敗、されど1敗

 

ロナウドに変化の兆し?新たなスタイル?順応?

Juventus負けてしまいましたね~。単純にLazioのほうがチームとしての完成度が少し上だったように感じます。主に守備面で。Juveはと言うと相変わらず守備面に不安を抱えている印象が否めないですね。特に1失点目のやられ方がお粗末だったなと。しかし、暗いニュースばかりではなくロナウドのプレイはとても好印象でした。単純に流れの中からゴールを決めたというのもそうなのですが、前半は特にワンタッチ、ツータッチでボールを受けては繋ぐという姿勢も見えたし、守備時は左からロナウド、ベルナルデスキ、ディバラの3枚でゾーナルディフェンスみたいに構えてたシーンもありました。明らかにこれまでの試合とは違うアプローチで試合に臨んでいたように見えたし、結果としても不用意なボールロストなどが減っていた気がします。twitterのTL上でも、昨晩のロナウドのプレイについて称賛の声や好意的な意見が多かったと思います。

 

・負けは負け。それより23日のスーペルコッパどうすんだ?

はい、負けました。今季の公式戦無敗記録は途絶えました。それでSarri outだと?ふざけたこと抜かすのもたいがいにしろよと。こちとらサッリには目下23日のタイトルがかかったLazio戦に勝ってもらわないとしょうがないんですよ!!!今回はベンタンクール負傷クアドラードの1発退場などの計算の内にないハプニングに見舞われたということもあったけど、シモーネ・インザーギ率いるLazioは間違いなく地力のあるチームです。この敗戦を糧にして、サッリには研究してもらって23日に再び対戦するときにはこの借りを返してもらいですね。一番サイアクなのが、この1敗を引きずることですからねぇ。とにかくまだシーズンの途中。選手や監督、スタッフなどの現場の人間は外野の雑音に振り回されることなく切り替えてもらいたいとこです。

 

・おわりに

 次節のセリエAは完全消化試合となるCLのLeverkusen戦を挟んでからのUdinese戦になりますが、ピアニッチが累積で出場停止ベンタンクールが負傷離脱ケディラ負傷離脱と中盤が野戦病院状態。今季4勝しかあげていない格下のチームとは言え、難しいゲームになることは間違いなさそうです。サッリの柔軟性が試される試合になるのではないだろうか?

今年も泣いても笑ってもあと4試合!なんとか乗り切ってほしいですね。

 

 

*1:71分に1発退場

*2:怪我の程度は深刻なものではなく10日間ほどの離脱になるそう。Leverkusen戦とUdinese戦は欠場濃厚。