セリエA 第13節 Juventus VS. Atlanta BC
◇結果
Juventus(A) ー Atlanta BC(H)
3-1
56min バロウ→ゴセンス 0-1
91min イグアイン→ディバラ 3-1
◆スタメン
GK シュチェスニー
FW イグアイン、ディバラ
※太字は前回の試合から引き続きのスターティング選手。
交代
26min ラムジー IN ベルナルデスキ(負傷?*1 OUT
58min ドウグラス・コスタ IN ベンタンクール OUT
70min ジャン IN ケディラ OUT
試合展開
Juveの布陣は4312、前の逆三角形の面々は2トップにディバラ、イグアイン。その下をベルナルデスキが支える布陣。
一方で、ガレオーネ門下のガスペリーニ監督率いるAtalantaは3CBでのマンツーディフェンスを基調とした352。中盤の両翼はウィングバックである。攻めるときは基本左サイドの"パプ"・ゴメスを主軸に展開していたように感じる。
試合は22分にケディラのハンドによりアタランタ側がPK獲得するも、普段控えの弱冠21歳のFWバロウがバーに当ててしまい絶好の機会を活かせなかった。Juveは前線のイグアインやディバラ、ベルナルデスキらがAtalantaのDF陣に封じられる時間帯が続く。
またAtalantaのトップ下パシャリッチが終始ピアニッチをケアしていたため、Juveの心臓も普段のパフォーマンス(パス本数)を発揮できずにいた。前半はGKシュチェスニー、DFデリフトなどの活躍でか耐え凌いだ結果となった。また、汗かき役となってバランスを取るベルナルデスキの予期せぬ交代は、劣勢を強いられているJuveにとっては痛手だったように感じる。
後半は耐えてきたJuveDF陣のがんばりむなしく、56minには前半にPKを外した右サイドのFWバロウから大外に余っていたWBゴセンスの頭にクロスが届き、Atalanta先制。失点後、現状を打開するためか、サッリはトップ下ポジションにコスタを投入するもコスタですらインテンシティの高いAtalantaのマンツーディフェンスに手こずる。しかし、74min突如訪れたディフレクションによるイグアインの同点弾を皮切りに、82分には右サイドでRSBクアドラードのオーバーラップ上手く利用した攻めから逆転。果てには91分にJuveのロングカウンターからの攻めでダメ押しの3点目をディバラが決め試合に決着をつけた。
◆感想
曲者Atalantaの本拠地で、逆転勝利!
ピピータは圧巻のドッピエッタ&1アシスト!
・本拠地改修中のAtalantaのホームスタジアム
さて、代表ウィーク明け1発目の公式戦となった難敵Atalanta戦。しかも、改修途中の敵地スタディオ・アトレティ・アズーリ・ディターリアでのアウェイ戦となった。。実況の北川氏曰く、ネーミングライツも導入されGewiss Staduim(ジェイヴィス・スタジアム)という名前に。屋根などを敷設する改修工事は2021年に全行程が終わる予定だそう。
・ガスペリーニ流3-5-2Atalantaの漢気溢れる守備原則
ガスペリーニ率いるAtalantaの守備の基本原則は1v1の高いインテンシティだろう。チームスポーツでありながら『個』というか『デュエル』の部分をとことんこだわるガスペリーニの姿勢をピッチで体現するAtalantaの選手たち、特に3CBのトロイ、パロミノ、ジムシティの縦パスに対するアクションはかなり強烈なものだった。縦パスを受ける選手に対して果敢に前に出て、1stタッチのとこを徹底的に潰すというスタイルは、組織守備があたりまえとなっている現代のフットボールからするとどこか泥臭く、そして懐かしい漢気溢れる守備に感じた。今Juveにはその漢気溢れるカピターノがいないので余計そう感じるのかもしれない。
・アルゼンチン2トップによるゴールラッシュ!
ロナウド不在で輝いたのは、彼の不在だからこそ成立する2トップのアルゼンチンタッグだった。特にイグアインは2ゴール1アシストと直接的に関与。ここ4試合では4アシスト2ゴールと今月は絶好調。また、実はディバラも自身のダメ押しの1点以外の2点に関与はしている。ロナウドが調子を整えたあとのスタメン選びは何事もなく、ロナウドが「スタメン確約」状態となるのか、今後のサッリの贅沢な悩みを抱えることになるだろう。
・おまけ(4コマ)
*1:情報確認中)