UEFA Champions League 第1節 Juventus VS. Atletico Madrid
◇結果
Juventus(A) ー Atletico Madrid(H)
2-2
65min A・サンドロ→マテュイディ 2-0
70min コケ(FK)→ヒメネス→サヴィッチ 2-1
90min トリッピア(CK)→エレーラ 2-2
◆スタメン
・Juventus
GK シュチェスニー
※太字は前節から引き続きのスターティング選手。
交代
69min ケディラ → ベンタンクール
80min イグアイン → ディバラ
寸評(長い)
ドウグラス・コスタの離脱をクアドラードが埋める形で他は完全に据え置きとなったスタメン。前節ではダニーロの代わりにRSBとして途中出場を果たしたが、今回はより主戦場である高い位置(RWG兼RMF)での起用となった。
この試合も、定番となりつつある、ボール保持中は433、相手保持中は442を軸としながらもロナウドのポジショニングには自由を許し(基本はLWGだけれど状況によって右に流れたり、中央にいたり、1列下がったりする)、ロナウドが動いた分のズレをマテュイディやクアドラードなど中盤の選手でバランスを取るといった動きが随所で見られた。
余談だがアッレグリと似て非なる点は、アッレグリ時代はFW3人に自由が与えられていて各々で流動的にバランスを取っていた点であると私は考える。昨季を見ていた方ならロナウド、マンジュキッチ、ディバラ(orコスタorベルナルデスキ)の3人がポジションを目まぐるしく入れ替わっていたのは記憶に残っていると思う。
・Atletico Madrid
GK オブラク
DF トリッピア、サヴィッチ、ヒメネス、ロディ
MF コケ、パーテイ、サウール、ルマー
FW J・フェリックス、ジエゴ・コスタ
交代
60min ルマー → コレア
76min ロディ → ビトーロ
76min パーテイ → エレーラ
寸評
昨季でも多く見られたAtleticoの典型的な442であったように感じる。特に左でタメを作って、右サイドのスペースでトリッピアとサイドチェンジによるズレで生じるハープスペースの活用が終始脅威だった。また、Juve側の起点となるピアニッチは2トップで良くケアできていたし、ロナウドが中にいるときは空中戦に強いヒメネスをしっかりマンツーで付かせていたのが印象に残っている。
◇感想
難攻不落のワンダ・メトロポリターノ、
リード守れず痛み分け
・見応えのある試合、アウェーで勝ち点1を獲得
さあ、今年もCLが始まったわけですが如何だったでしょうかグループステージ第1節。結果だけ見たら2点先制からの追いつかれて2-2、勝ち点1を分かち合う形となりました。多くのJuveサポーターは朝からモヤモヤを抱えているんじゃなかろうかと思っております(笑)
個人的には、今季CLの1st Dayであること、順当にいけば決勝トーナメントに残ってくるような強豪とのアウェイ戦ということを考慮すれば、負けなかったことは評価できる(強がり)のではないかと。昨季は同じ相手、同じスタジアムで完封負けを喫してますし。
・セットプレイという課題と興味深いデータ
追いつかれた2失点は共にセットプレイ。ちなみに昨季のCLベスト16 1st legで対戦したときもセットプレイから2点決められて敗北してます。劇的な勝利を収めた2nd legはもちろんロナウドのハットトリックもありましたが、与えたCKは0本です。何が言いたいかというとAtleticoはセットプレイめちゃくちゃ強いです!セットプレイで競り勝てないなら、アッレグリが工夫したように!!、解説の松原氏が仰ってたように!!そもそもファールするな!ダニーロ、ゆとりクリアでCK与えるなですよ!!ホームのときはほんと頼みますぜ
ちなみに『CLも国内リーグも含む今季の全失点(5失点)は全てケディラ交代後に生まれている』という事実があるそうですがまだサンプルが少ないのであんまり関係ない偶然のデータだと思います。
・警戒してたトリッピアがやはりイヤらしかった件
試合の前日にハイライト3試合見て、フルで1試合の計100分ほどAtleticoを観察して、トリッピアがけっこうキーマンになるのでないかと予想していたがやはりかなり効いていたように感じる。
Juveとの試合はトリッピアサイド(アトレティコの右サイド、Juveの左サイド)が鍵となる予感。クロスに目が行きがちだけどめちゃくちゃ高くワイドに張るポジショニングがかなりイヤらしい。ロナウドがケアするわけもなく、たとえばマテュイディが見るなら中に絞るアトレティコのRMF誰がみるねん問題発生
— Arrow (@bianconeroshiro) September 17, 2019
新加入でありながらコケやパーティとのハープスペースを利用する連携も違和感なくやれていたように見えたし、なによりJuve側がこの90分でこのトリッピアのポジショニングに対する解答(≒対策)みたいのが見えなかったのが気がかりである。これではホームで戦うときも引き続きトリッピアのとこから攻められるのは必然的のように思える。
・ゴールシーンを振り返って
クアドラードは今季初スタメンでよくぞ決めたって感じでしたね!しかも彼らしいスーパーゴール。マテュイディも左サイドではロナウドに奴隷のように扱われてたからゴール決めれてほんと良かった!激務をこなしすぎたせいで着陸失敗してるのが可愛いんだよな~(笑)