セリエA 第20節 Juventus VS. Chievo Verona



◇はじめに

さあ、18/19セリエAもいよいよ後半戦のスタートです。Juveは22日のAM4:30キックオフでホームで降格争い中のキエーボを迎え入れます。
Juveは新年にさっそく、コッパイタリアのベスト16でボローニャに勝利を収め、スーペルコッパ・イタリアーナではミランを下し、まず1冠を獲得しています。
一方、最下位のキエーボはまだ今季1勝しかあげていない。しかし、我らがアッレグリ監督は、キエーボセリエA直近の7試合では1勝5分1負と、降格争いに弾みをつけていることを警戒している。
18/19セリエA、最強VS最弱でスタートする後半戦はどういう展開を見せるのか楽しみだ。


◆見どころ!


・ルガーニ先発!

前日の記者会見でアッレグリ監督はキエッリーニもしくはボヌッチがルガーニと組むと明言した。もし先発すれば19節に引き続きの先発となる。個人的に期待している選手なので楽しみだ


・打ち合いのゲーム?

Juveは今季開幕戦でキエーボと対峙したとき、アウェーで3-2と辛勝している。意外にも今季、国内で2点以上の複数失点を許したのは、このキエーボと第18節でサパタに2発食らったアタランタのみである。また、今季の試合で最もゴールが生まれ打ち合いになった試合というのも、このキエーボとの開幕戦であった。
この数値が果たしてスクデットレースの半分を終え、チームに成熟度が増している時期に対してどれほど説得力を持つかは計り知れないが、もしかしたら大量のゴールが観れるかもしれない?



◇スターティングメンバー


・予想


・発表



ロナウド、ディバラ、コスタ、ベルナルデスキ同時起用とはこれまた大味な采配ですな。そしてベンタンクールよりジャンを起用するのが筆者的には納得いかんなぁ でもこのメンツだと中盤にコンタクト強めなの一人必要かな?

◆結果

   Juventus ー Chievo Verona
3ー0

13min ディバラ→Dコスタ(ドリブル→中央ミドル)
45min ディバラ→エムレ・ジャン(ボックス内中央で受けシュート)
84min ベルナルデスキ→ルガーニ(ボックスの外左側からセットプレイ→ヘディング)


◇個人的MVP

🌟Paulo Dybala

●主なスタッツ 括弧内はチーム内順位*1
パス数 78本(2位
パス精度 93.6%
敵陣でのパス精度 88.9%
クロス 4本    成功したクロス 2本 (1位)
ロングパス 14本 成功したロングパス 13本 (1位) 
ルーパス 2本   成功したスルーパス 2本 (1位)
インターセプト 2回 (2位タイ*2
シュート 3本 枠内シュート 2本 (1位タイ)*3
成功したドリブル 3回(1位タイ)*4
チャンスメイク 6回 (1位)

●コメント

いつもはけっこうMVP選ぶの悩むのですが、今回はわりとあっさりディバラに決定!なんかパスにドリブルにインターセプトになんでもやってるじゃんと思い、Juve公式調べてみるととんでもないスタッツを誇っていました。ほとんどすべての項目でチームで1位を取っている。なお、ディフェンシブな項目のタックル、クリア、シュートブロックはそれぞれ0回だったので割愛している。それでもインターセプト2回は素晴らしい。スタジアムも沸いてましたし、ホームのファンからのウケも相当良かったですね。イタリアの守備面での貢献を称えるカルチョ的国民性に感動しました。
そしてサンプ戦に続き、ショートパスで2つのアシストをマーク。1点目は正直、D・コスタの個人技によるところが大きいけど、2点目に関しては圧巻のお膳立て。D・コスタとワンツーで前進したジャンが生んだスペースからディバラが果敢に中央バイタルエリアから超絶せまいボックス内にドリブルで切り込んでいくとDFはあれよあれよと数人喰らいつき、そこに完全フリーとなったエムレ・ジャンに鮮やかな股抜きパス!
Juveのサッカーはサイドからの崩しがメインだからこういった多少強引なというか中央からの崩しを観れたのは新鮮だったし、崩しのバリエーションとしてほしいですよね。実際スーペルコッパのときもディバラが中央から崩した場面があったので偶発的なものではんくトレーニングによって構築されているような気がします。今はマンジュキッチもいないからこういった地上戦でも崩せるディバラが光りますね。見事な活躍でした。

https://twitter.com/M4rco79/status/1087446392346415104


◆試合感想

順位差があったとは言え、素晴らしい試合だったと思います。このブログでも注目していたコスタルガーニがゴール決めてくれたし!今季初ゴールが3人生まれる試合ってなかなかないですよね~。
ビルドアップに関して言えばピアニッチがいない穴をどうするかということで、アッレグリ監督なりの解が見えた。解とかかっこつけた言い回しをしたけれど、用はエムレ・ジャンマテュイディWアンカーを採用していた。この二人の間に役割的な違いはほとんと見られず、2人で中盤の底にどっしり構えるのがキエーボ戦の基本形だったのかと。
特にマテュイディの戦術理解というか頭の良さが活きましたね。ピアニッチのいるときの役割とは全く違うことをやっているのに飄々と与えられたタスクをこなしますからね~。

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ピアニッチがいるときのマテュイディの平均ポジション(スーペルコッパ伊ACミラン戦)*5
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ピアニッチ不在時のマテュイディの平均ポジション(セリエ第20節キエーボ戦)*6

逆に不発だったのがロナウド、まさかのPKを外したり、1試合通じて違いを見せつけることはできませんでした。ロナウドと3年契約するってことはこういうことなんだなーと感じました。どこかの時期でパフォーマンスが落ちたとき(=ゴールが決めれなくなったときロナウドの扱いをどうするか。これはぜったい今後数年のJuveに付きまとう時限爆弾的な課題だと思いますね。
なにはともあれ、18/19セリエAも好発進ができてよかったと思います。来週は国内リーグアウェーでのラツィオと中2日でJuveを国内リーグで殺しかけたアタランタとのコッパ・イタリアの準々決勝となかなかにハードな週が控えていますが頑張ってもらいたいですね!

読んでいただきありがとうございました!
ではでは

*1:精度(%)についてはチーム内順位は議論しない

*2:キエッリーニも2回

*3:ロナウド、ベルナルデスキも2本だがそれぞれロナウドは8本、ベルナルデスキは6本シュートを打っている

*4:マテュイディも3回

*5:WhoScored.comより引用

*6:WhoScored.comより引用