セリエA 第9節 Juventus VS. US Lecce
◇結果
Juventus(A) ー US Lecce(H)
1-1
50min ディバラ(PK) 1-0
56min マンコース(PK) 1-1
◆スタメン
GK シュチェスニー
FW 、ディバラ、イグアイン
※太字は前回の試合から引き続きのスターティング選手。
交代
72min ラビオ IN ジャン OUT
寸評
過密日程が迫ってくるなかで、ターンオーバーとなった今節。編成面で大きく変更が見られた。アウェー戦であったため、ロナウドは遠征メンバーにも帯同せずトリノに残ったとみられる。Juveの基本陣形は4312。ツートップがディバラとイグアインだったため普段見られない前線からのプレッシングが印象的だった。Lecceも同様に基本形は4312のように見えたし。なにより序盤は、攻めるときに前線に枚数を割くことに躊躇いがなかった。ディフェンスラインも高めに設定してあったためか、攻守の切り替えが比較的激しい試合となったと言えるだろう。
しかし15分を過ぎたあたりから、Juveがボールをディバラやピアニッチのプレス回避で安定的にボールを保持すると、Lecceが一方的に守る展開が始まった。それ以降のLecceは4321、433のような形で守備陣形を中央に固め、奪ったら前線の3人でカウンターという形を取っていた。
結局お互いPKから1点ずつ獲得し、昇格組からしたら貴重な勝ち点獲得になった。また、Juveとしては勝ち点2をこぼし、イグアインやピアニッチなどの負傷があり、手痛い試合となった。
◇感想
苦い引き分けとなったターンオーバー、
クアドラードはもはやRSBとして欠かせなさそう
・スタメン発表を見て
ボールの循環的にピアニッチは外せない感じかね。休ませたいとこだが、、、 鉄人ボヌッチはがんばれ。 https://t.co/AoA26DGwUB
— Arrow (@bianconeroshiro) October 26, 2019
・ディバラのプレーについて
ディバラまじでキレキレだな
— Arrow (@bianconeroshiro) October 26, 2019
・ダニーロがボックス内右45度くらいの位置で受けてGKと1v1の場面
ええええええええええええええええええええ
— Arrow (@bianconeroshiro) October 26, 2019
ダニーロ打って良くね?より確実性を取ったんだと思うけど。クアドラちゃんなら喜んで振り抜きそう(笑)
・イグアインがPKを蹴る前のディバラに声をかけた言葉(ちがう)
イグアイン「決めたらピザおごるよ🍕」
— Arrow (@bianconeroshiro) October 26, 2019
・マタしても手にボールが当たってしまったデリフトを見て
それじゃ手リフトやんか!
— Arrow (@bianconeroshiro) October 26, 2019
・グダグダになった今節のオチ。グラッチェ!インテル!
珍テルもしっかり引き分けてるじゃん(笑)
— Arrow (@bianconeroshiro) October 26, 2019
*1:Real Time Reactionの略。今勝手に作った。
UEFA Champions League 第3節 Juventus VS. FC Lokomotiv Moskva
◇結果
Juventus(H) ー Lokomotiv Moskva(A)
2-1
30min ミランチュク 0-1
77min クアドラード→ディバラ 1-1
79min ディバラ 2-1
◆スタメン
GK シュチェスニー
FW 、ディバラ、ロナウド
※太字は前回の試合から引き続きのスターティング選手。
交代
65min ラビオ IN マテュイディ OUT
81min ベルナルデスキ IN ディバラ OUT
寸評
スターティングに目を向けてみると前回の国内リーグ戦から4人のメンバーを入れ替えてきたJuve。特に興味深かったのがベンタンクールのトップ下起用だろうか。おそらくサッリが彼をこの位置に配置したのは今回が初かもしれない。ベンタンクールのトップ下起用はおそらく、Lokomotivのリトリート守備を仮定したうえで、Juveのボール保持する時間が長くなることを想定したからだと思う。なぜなら、ボールを持つ時間が増えれば増えるほど、ここ数試合で主に『潰し屋』としてトップ下起用されてきたベルナルデスキの役割は不要になってくるし、特にベルナルデスキはボールを持つと判断・認知の部分で弱点が露呈されるので、それならコンタクトは若干弱くなるけどボールをより動かせるベンタンクールを採用したのではないかと推測する。
Juveは4312でほとんどの時間帯でボールを支配するも、532⇔4411(≒442)の徹底された守備陣形を形成するLokomotivからゴールを奪うことがなかなかできないという流れが続く。そんな中でLokomotivはゴールキックからの大味な攻撃で千載一遇のチャンスを物にして先制して、0-1で前半を終える。
ハーフタイム後は後半3分という異例の早さでケディラを下げ*1、イグアインを投入。サッリの現状打破をしたいという思いが伝わる交代策のようにも見えた。後半は特にクアドラードの配置をより高く保ってそこから攻撃のベースを築いていたように感じる。何度か右サイトから惜しい場面を作ったがLolomotivの守備を完璧に崩すことは叶わなかった。しかし、ディバラの劇的な2ゴールでなんとか逆転に成功したJuveはそのまま点差を維持して勝利。
◇感想
La Joyaの劇的2発で
ロシアのバリケードをぶっ壊す!!!!
・Yuri Shyomin流、現実主義サッカーに苦しんだJuventus
いや~、とんでもない試合でしたね!全体を通してみると、LokomotivはJuveホーム戦をかなりリスペクトして臨んできたなという印象が強いですかねぇ。格上には大人しく地道に守備から固めるという徹底的なリアリストぶり。どこぞのポゼッション坊主*2は少し見習ったほうがいいのではというくらいの、ポゼッションを放棄した徹底的な守備を見せてきたLokomotiv。なんなら現実主義を究めすぎてスコアレスドローの引き分けで勝ち点1をもぎ取ったる!そんな気概が伝わってくるようなサッカーでしたが真実はYuri Shyomin監督に聞かないと分からないですね(笑)
先制をされたものの、あのゴールは正直プラン外で、いわゆるラッキーパンチではと筆者は考えていますがどうでしょう?デリフトの空中の競り合いが空ぶったところ(=単独のミス)からスタートしたのでプランにあったとは考えにくい。しかし、これがサッカーの恐ろしさ。まさにおそロシアです。。。。
・空気を変えた1発! そして運命を変えた2発目!
終始、Lokomotivの守備に苦しんでいたJuve攻撃陣だったが後半の30分すぎに今宵のショータイムは訪れた。唯一、攻めが通じていたクアドラードの右サイドからバイタルにいたディバラにボールが渡ると、まさに左足一閃!!GKが反応すらできない美しい軌道を描いて、ボールはゴールに吸い込まれていった。スタジアムのわずか一角にしか人が入ってないLokomotivサポの声援に押されていたアリアンツ・スタジアムもこのゴールには唸った。そして逆転への咆哮が轟いた。
そしてそのわずか2分後、相手の中途半端なクリアを遠目から放たれたアレックス・サンドロの強烈なミドルをGKギリェルメが弾くと、そこに誰よりも素早く反応し、詰めたのは背番号『10』パオロ・ディバラだった。あと15分耐えられたら、得ることのできなかった勝ち点3をもぎ取ったのだ。
先制ゴールでサッカーの恐ろしさを味わったJuveだったが、皮肉なことにLokomotivもサッカーの悪魔的恐怖を味わうハメになった。しかも2度も。Lokomotivにそこまで落ち度があったようには見えなかっただけに彼らからすれば悔しい夜になったに違いにない。心中察する思いである。しかし、彼らの洗練された守備陣形、守備スタイルは称賛に価するだろう。アウェー戦でも引き続き同じスタイルに出るのか、はたまた勝負に出るか今から楽しみだ。
・おわりに
次回の公式戦は国内リーグで日本時間10/26(土)22:00キックオフですね!昇格組レッチェとの対戦になります。おそらくターンオーバーが行われるみたいですのでいつもと違ったJuveが観られそうで楽しみです!ここまで全試合スタメンフル出場をしているボヌッチの代わりにルガーニが出るとか出ないとか?とにかく楽しみです。
読んで頂きありがとうございました。
Joker2回目を鑑賞してみて 考察まとめ
◇2回目の視聴を終えて
公開日に初めて観て、先週の火曜日(10/18)に初見の友人と2回目のJokerを観に行くことができました。初見であやふやっだった点がいくつかあった自分としては確認したいことがけっこうあったので2回目も存分に楽しむことができました。また、初見のときには気づけなかった新たな発見もありました。以下ざっと箇条書き風にまとめてみます。
初見の感想は以下からどうぞ
arrow-bianconero.hatenablog.com
◆より確信的になったアーサー=トーマス・ウェインの息子説
初見で観たときも①写真というアイテムを根拠に、結局のところアーサーはペニーとトーマス・ウェインの間に生まれた子なのではないかと推測したのですが、写真ひとつでは根拠が弱いなということで、他にも裏付けになる要素はないかと観察したながら視聴した結果、いくつか根拠になりうるものに気付きました。それが以下の通りです。
②ペニー・フレックの「用紙にサインを書かされた」というセリフ
このセリフは、アーサーがペニー・フレックの手紙を不信に思って読んでしまうシーンで初めてペニーにキレる場面でペニーが口にするセリフです。ペニーが驚いて自室に逃げ込み、外からアーサーがドアをガンガンと殴りつけているあのシーンです。手紙の内容にショックを受けたアーサーは内容が真実なのかペニーに確認するところで、ペニーはそれが真実だと伝え、屋敷を追い出されるときに「なにかの用紙にサインを書かされた」と発言しています。
これはトーマスがペニーとの間にデキてしまったアーサーの出生を誤魔化すために養子縁組の申請用紙に無理やりぺ二-に署名させたのだとしたら辻褄が合うような気がします。
③繰り返される性行為に関するジョークはペニーとトーマスの肉体関係の暗喩では?
作中では何度か印象的なジョークが登場します。特に筆者の印象に残っているのがアーサーが時折、足を運ぶ小さなライブハウスのような場所で繰り広げられるジョークです。2度、この場でコメディアンなる人がジョークを披露する場面があるのですが、1つ目が「とある夫婦が男性教授と単位が欲しい女学生になりきった性行為に関するジョーク」、2つ目が、「女性の性行為を車、男性の性行為を駐車場に例えたジョーク」でいずれも性行為に関するジョークなのです。
意味もなく脚本に2つのド下ネタを入れるのでしょうか?自分はこれはペニーとトーマスの性行為を想起させる暗喩なのではないかと感じました。
④アーサーとブルース・ウェインの決定的な対比描写に潜む類似点
自分の出生の真実を知ったアーサーはウェイン邸に訪れます。そこで屋敷の庭にいたブルース・ウェインと偶然にも遭遇するシーンがあります。彼らは庭の門を挟んで、対峙するのですが、このシーンは見事な対比描写がなされていました。門を挟んで右側には裕福で暮らしに一切支障がないであろう、お坊ちゃまのブルース・ウェイン、一方左側はみすぼらしい精神を病んだ中年おじさんのアーサー。まさに門を隔てて別世界を描写していると思われますが彼らの服装に注目してみると、配色が完全に一致するペアルックなのです。上にはブラウンっぽい服に、下はブラックのパンツを履いているのです。これは二人は別世界に生きるが、共通点があることを示しており血縁関係を匂わす描写なのではないかと思いました。
これら①~④の根拠をもとに自分はアーサーはトーマスの息子であるという解釈はより強まりました。映画をみたみなさんはどうでしょうか?
◆妄想パートと現実パート
本作の主人公アーサーは妄想癖があり、作中でもその妄想シーンと現実シーンがほぼシームレスに行き来するので初見ではかなり混乱した。しかし、2回目の視聴で自分の中でハッキリしてきたので以下にまとめてみようと思う。
・妄想パート
①物語序盤にアーサーがマレーのショーに観覧席から登壇するシーン
会話の時系列が同じなのにアーサーの場所が急に観覧席に移動するので妄想であるのは明白だ。筆者は初見のとき混乱しましたけど(笑)
②隣人との恋人的描写全般
物語終盤、意図してか意図せずか隣人ソフィーの部屋に入り込んだときのソフィーのリアクションが恋人のそれではない。そもそも小さい娘を大事に育てている描写があるのに娘をほったらかしにしてデートするなど不自然な点はあった。そしてフラッシュバックシーンでは恋人的描写のシーンからソフィーが消えるというぞっとする演出も妄想だという裏付けであろう。
・妄想の可能性があるパート
①物語全て
最後のエピローグは最初に鑑賞したときは時系列順にそのまま
アーサー覚醒→マレー殺害→市民が暴徒と化す→結局捕まったアーサー→エピローグ
だと思っていましたが、エピローグを改めてみると、
カウンセリングを受けるアーサー(エピローグ)→映画本編(妄想)→ジョーク(=妄想、映画本編)を思いついた、君には理解できない→カウンセラー殺害
という風にすべて夢オチならぬ妄想オチという解釈もできるなと改めて思いました。
◇隣人ソフィーの最後
物語終盤、ソフィーと部屋に上がり込んだアーサーは物々しい雰囲気を醸し出しながら、ソフィーの部屋を後にする。自分の部屋に帰ったアーサーの背景には救急車のサイレンが鳴り響く。これはソフィーを殺害した暗喩なのであろうか?
正直これは正解を見つけるのはヒントが少なすぎて困難である。よって各々の解釈次第だと思うが、個人的には殺人は犯していないでほしい。なぜならば作中の殺害された人たちは、多かれ少なかれアーサーによる報いを受けたから。ここで実は人畜無害のソフィーを殺していたとなると、脚本的な質が一段と下がる気がするのは筆者だけだろうか?
◆新たに増えた疑問点
2回目はじっくり見ることができて自分なりの解釈をかなりまとめられたなと満足感に浸っているわけですが、1点さらに気になる疑問が浮上しました。それは『アーサーの笑いの発作はいつから止まったのか』という点です。筆者の記憶違いでなければ、物語の終盤はほとんどというか、一切発作を起こしてないのです。これはアーサーがJokerに覚醒したタイミングと重なるのではないかと考察しているのですが、確認したわけではないのですごく気になりますね。
個人的にはペニーを窒息死させたあとはほとんど発作を起こしてないのかなと思いますが、どうでしょうか。
読んで頂きありがとうございましたm(__)m ちなみに3回目を観る予定は今のところございませんので発作が止まるタイミングは誰かに託したいと思います(笑)もし、分かったら教えてください。ではでは。
セリエA 第8節 Juventus VS. Bologna FC
◇結果
Juventus(H) ー Bologna FC(A)
2-1
19min ロナウド 1-0
26min ムバイエ→ダニーロ 1-1
54min ピアニッチ 2-1
◆スタメン
GK ブッフォン
※太字は前回の試合から引き続きのスターティング選手。
交代
62min ベンタンクール IN ケディラ OUT
73min マテュイディ IN ラビオ OUT
82min ディバラ IN イグアイン OUT
寸評
代表ウィーク後の初めての公式戦となる今節。前節のInter戦から約2週間ぶりの開催となった。スタメンを見てみると、ブッフォン、ラビオのPSG新加入コンビは先月末に行われたセリエA第6節SPAL戦以来のスタメンになった。また、前回はスタメンを勝ち取り、先月のチーム内月間MVPも獲得したディバラであったが今回はスタメンの座をイグアインに取られる。今後もイグアインとディバラの同郷先輩後輩のポジション争いは続いていく可能性が非常に高いだろう。
Juveはピアニッチを中盤の底、ベルナルデスキをトップ下に配置した4312という陣形に対して、Bolognaは4231という基本陣形のように見えたが、ほとんど守っている時間帯が多かったため退却陣形である、442のような形も多く見られた。
試合は典型的なプロンビンチャとのゲームになり、ゲームを支配するJuveに対して、Bolognaは粘り強い守備をベースに対抗してきたためJuveにとってはなかなか難しいゲームになった。実際、先制するも数少ない決定機を確実に決めてきたBolognaは一時同点に追いつく。また、BolognaはGKスコルプスキの好セーブも目立った。Juveの枠内シュートは10本あったものの失点2に抑えたのは上出来と言えるのではないか。試合終盤になるにつれJuve側がミスを犯したり、Bolognaに一時、ボールを支配されるも最終的にはJuveが逃げ切る形となった。
◇感想
粘り強いBolongaに引導を渡したのは、
絶好調のピアニッチ!!
・ロナウドへメモリアルユニホームがアニェッリ会長から贈呈される
先の代表ウィークで自身のプロキャリア通算700点目となるゴールを決めたロナウドは、Bologna戦が始まる前にアニェッリ会長から直々に背番号700のメモリアルユニホームを贈呈された。しかし、この男、CR7ことクリスティアーノ・ロナウドは満足しないどころか、キックオフの笛とともに、いや、もしかしたら700点目のゴールを決めた瞬間からその偉大な記録を過去のものにしていたのかもしれない。
事実、彼は試合開始およそ20分で通算701点目のゴールを自らのボール奪取から単独突破で見事なゴールを突き刺した。自分の記録を自らのゴールで祝うかのようにも見えたし、『俺は700点で満足するような男じゃない』、『もっとやってみせるさ』そんなセリフが画面越しに伝わってくるような凄みのあるゴールだった。
しかし、いつものくるくる仁王立ちセレブレーションではなく、ファンの前に滑り込んだのは、やはり嬉しさの表れなかもしれない。実にお茶目な捕食者である。
・少し変化が見られたデリフトのプレー
この試合ではデリフトがボールを持って自ら運んで前進するプレーがたびたび見られた。効果的だった場面もあれば、直後にミスをしていたシーンもあったがJuveに来てからはあまり見受けられないプレーだったように思える。
キエッリーニも時折良いパスコースがないときなど、独特なドリブルで前進させることがあるので懐かしさを感じたのは筆者だけではないはず(笑)サッリ監督の指示のもとか、自身の判断によるものかは定かではないがプレーに幅が増えるのは良いことだと思う。もしかしたらキエッロからアドバイスをもらったかもしれませんね(笑)
今回もハンドのようなプレーが話題になっていますが、ルール上、体に触れたボールの跳ね返りで手に当たった場合はノーハンドだそうですのであの場面はノーハンドというジャッジが正しいと思いますね。直前に足に当たってますしね。
・おわりに
期待の日本人選手、冨安のプレーが観れなかったのは残念でしたけど、なんとか勝てて良かったです。次回対戦時はぜひとも冨安のプレーが観たいところですが、冬のマーケットで移籍してしまうかもしれませんね。
次回のJuventusの試合は日本時間の明日(というか今日?)、10/23(水)AM4:00キックオフのCLグループステージ第3節のロコモティフ・モスクワとの対戦です。Juveホームです!ロシアらしいというかかなり守備を重視したチームですので、直前にBolognaとやれたのはイメージができて良かったかもしれませんね!自分が応援しはじめた17/18シーズンにJuveに所属していたヘーヴェデスも主力として活躍してますよ!とりあえず、今から楽しみです。プレビューは書けないと思います。時間的問題とアトレティコ対モスクワを見逃してしまったので情報収集が上手くできていないです(泣)守備が堅いのは確実です!
読んで頂きありがとうございました!
セリエA 第7節 Juventus VS. Inter
◇結果
Juventus(A) ー Inter(H)
2-1
18min ラウタロ・マルティネス(PK) 1-1
80min ベンタンクール→イグアイン 2-1
◆スタメン
GK シュチェスニー
FW ベルナルデスキ、ディバラ、ロナウド
※太字は前回の試合から引き続きのスターティング選手。
交代
62min ベンタンクール IN ケディラ OUT
62min イグアイン IN ベルナルデスキ OUT
71min エムレ・ジャン IN ディバラ OUT
寸評
勝ち点差、わずか「2」で迎えることになった大一番、イタリアダービー。Juve側のスタメンはディバラを除き、全員が前回のCLグループステージ、Leverkusen戦のメンバーと同じ。ディバラはイグアインの控えに甘んじることが多かったが、途中出場で起用されるたびに好印象なプレーを残してきたせいか今節ではスタメン。実際、ここ2試合は途中出場という限られた時間のなかでロナウドのゴールを演出する形でアシストをマークしている。また、ベルナルデスキはこの試合でも所謂『汚れ仕事』を担当したと言えるだろう。ブロゾビッチへの執拗なマンマーク、チェックはかなり効いていたように感じるし、ベルナルデスキの今季の起用法というか活路が見出されたような印象さえ受けた。
Juveの布陣はお馴染みとなりつつある4312。一方Interはコンテ監督が好んで使う可変式3バックを採用した352。首位Interとそれを追う2位Juventusというビッグゲームだったのは周知の事実であるが、主審ジャンルカ・ロッキというのも注目ポイントと言えただろう。
◇感想
躍動する両チームのアルゼンチン勢!
決勝点を挙げたのはゴンサロ・イグアイン!
・全てのゴールがアルゼンチン人によって生まれたイタリア・ダービー
得点者はJuventusからディバラ、イグアイン。そしてInterからはラウタロ・マルティネスと3人のアルゼンチン人によってゴールが生まれた。世代もそれぞれ違って、年長者からイグアイン(12月で32歳)、ディバラ(来月で26歳)、ラウタロ・マルティネス(22歳)とアルゼンチンはつねに優秀なアタッカーを輩出しているなという印象を受けた。特にここ最近ロナウドへのアシストを重ねていたディバラがいよいよ自身で今季初のゴールを決めたのがとても感慨深い。それが伝統あるイタリア・ダービーで、しかも自身の欧州プロキャリア(イタリア)での通算100点目というメモリアルなゴールだというんだから、まさに"持ってる"男である。
ピピータことイグアインのゴールはまさに17/18シーズンの後半戦のInter戦がフラッシュバックしたようなゴールでした。あのときはNapoliとスクデットレースを競っていて、ぜったいに勝ち点3が欲しい場面でイグアインが、ロスタイムにディバラFKからのクロスを頭で捻じ込んで逆転をもたらした。今回は逆転弾ではないが、ロナウドが加入した18/19シーズンは不在だったことを考慮すると、イグアインはインテル戦は2試合連続で決勝弾をあげていることになる。しかも、敵地サンシーロで。なんとも頼もしい。
・光明が差したベルナルデスキの未来.....?
序盤からゴールが生まれるものの、決勝点は試合終盤の80分に生まれるという白熱な展開となったこの試合。この展開の中でもっとも私の関心を引き付けたのがベルナルデスキかもしれない。彼は正直なところ、今季は正直ファンの間で酷評されること*2がしばしばあった。私もそのうちの一人であった。「戦力飽和している現在のJuventusでは残念ながらベルナルデスキの居場所はない」こんな内容をつぶやいた記憶さえある。しかし、前回の公式戦であったLeverkusen戦での先発起用を観て「おや?いつもと違うぞ」という違和感を感じ、今節のイタリア・ダービーでそれは確信に変わった。
彼はLeverkusen戦ではアンカーであるバウムガルトリンガーを良くチェックしていたし、今節で言えばブロゾビッチにしつこく付きまとっていた。ベルナルデスキの献身的なプレイは数字にも表れていて、今回ベルナルデスキが下がった61分までのブロゾビッチのパス数の平均をセリエA6試合分で取ってみると、58.8本/61minということが分かった。そしてこの試合で61分までにブロゾビッチが回したパス数はわずか40本/61minである。平均パフォーマンスからおよそ32%低下している。もちろん、パスの本数は対戦相手の性質によって変わる部分が大きいかもしれないが一つの例として、ベルナルデスキの立ち回りは効いていたと言えるのではないか。事実、ベルナルデスキが抜けてから彼の役割を、すでに動き回ってたディバラや途中から入ったベンタンクールは引き継ぎが上手くできずに33分で32本のパスを通させ、一時劣勢になった。ベルナルデスキが下がってからのブロゾビッチはおよそ1分に1本のペースでパスを回しているのだ。これはこの試合でのピアニッチのペースをも上回る。
フィオレンティーナ時代で築いた、ファンタジスタ的イメージを脱却し、トップ下インコントリスタ(=潰し屋)に変化することで彼はサッリ政権下で輝きを取り戻せるかもしれない。
・おわりに
Jokerの感想記事書いたり、代表ウィークというのもあってだいぶ更新が遅くなってしまいました。もともと速報性を売りにしているというよりは『文章を書く』練習として気ままに始めたブログ(言い訳)ですので読んで頂けている方には温かく見守っていただければ幸いでございます(笑)
とりあえずのところ欧州5大リーグで未だ無敗継続してるのは我らがJuventusだけみたいですし、首位奪還できて気分がいいですね!
次回の公式戦はセリエA第8節で日本時間10/20(日)AM3:45キックオフのボローニャ戦みたいです。ボローニャ戦と言えば、今季イタリア挑戦中の冨安選手が話題ですが、代表ウィーク中に負傷したようで欠場濃厚だそうです。また、今のところDAZNの番組表にはないので配信はスカパー!限定になりそうですね。
Joker は狂気の映画なのか? ~『心』に包帯は巻けない~
◇はじめに
観てきました、
筆者はクリストファー・
この記事では感想を中心に考察や疑問、
また、ネタバレありで好き勝手書いていきたいと思いますので、ぜひ鑑賞した方に読んでもらえると嬉しいです。
未鑑賞の方
※以外ネタバレあり※
- ◇はじめに
- ◆This is not a Joke. 衝撃の人間ドラマ。
- ◇映画Jokerは決して狂気の映画ではない!
- ◆ペニー・フレックというキャラクターについての考察
- ◇映画Jokerで一番強く感じたメッセージ
- ◆最後に映画で気になった疑問や気になった点など
- ◇おわりに
◆This is not a Joke. 衝撃の人間ドラマ。
本作品を見終えたときの自分の中で沸き起こる感情は複雑なもので
特に物語の終盤で、マレー(人気トーク番組の司会者、ロバート・デニーロ)の番組に招待され、派手におめかしと覚悟を決め込んで、かっちょいいRockなBGMの中で作中何度も登場する印象的な階段を踊りながら降りるシーンは『コイツ、ぜったいこれから何かやらかすぞ!かっこいいと思っちゃいけないんだろうけど、、、、かっこよすぎる.....ッ‼!』といったジレンマ的感想を抱きました。絵的にまずスローモーションが入ったりして演出が最高ですし、覚悟を決めた表情ていうんですかね。堪らないすね。
◇映画Jokerは決して狂気の映画ではない!
タイトルで投げかけた命題。この映画はJokerもといアーサーというキャラクターの狂気を描いた映画なのだろうか? 私から言わせてもらえば断じて違う。むしろ、アーサーの孤独や苦しみを訴えることが映画の主題だと私は信じている。これは私が公開日に実際に耳にした会話なのだが、上映終了後にある男性がその友人に感想を語ってるのが耳に入ってきて、私はある一言に衝撃を受けた。以下が小耳に挟んだ会話だ。
男性A「いやぁ、面白かったなあ」
男性B「でもJokerって最初から狂ってたやつだったんだな!」
男性A「........」
もちろん、映画は観る人の数だけ感想があって当然だと思うが男性Bの感性と自分は絶対的に合わないと確信した。*2私はむしろ、アーサーが気が狂ったシーンなんてほとんどないと思っているからだ。強いて言えば最後のエピローグで、刑務所の一室のようなとこでカウンセラーを殺してしまい、職員と追いかけっこをしてるシーンくらいだろうか。つまり個人的には狂気的なアーサーが描かれているのは実は最後の最後だけ。
それでも、こう思う方がいるかもしれない。「でも突然、笑い出して気味悪いじゃん、、、」、「隣人をストーカーした」、「電車内で証券マン3人殺してるし、見舞いに来てくれた元同僚とかも殺してる、、、」、「母親も殺してるんだぞ!」と。しかし、一拍置いて、これから列挙する要素を考えてみてほしい。
①大前提としてアーサーは精神障害(=心の病)を患っている。おそらくアーサーの心の病は失笑恐怖症(=笑ってはいけない場面で自分の意思とは無関係に突然笑いだしてしまう症状)という対人恐怖症から着想を得ていそうだ。
②貧困に苦しみながら母の介護をしている
③頼みの綱であった仕事でさえ、邪見にされていた同僚になかばハメられて退職に追いやられる
④お金に困り隣人を強盗しようとしたが、結局強盗は実行しなかった(=正気を保った)。
⑤証券マン3人に襲われた結果、3人を殺害。状況を考慮すればある程度の正当防衛が認められるのではないか(=狂気の末の殺人ではない)。
⑥母の真実を知り、母を殺害。(要考察)
⑦見舞いに来てくれた同僚のうち、小人症の同僚を自分に優しく接してくれたという理由で逃がした。(=正気)※退職のきっかけとなった、恨みのあるランドルは殺害。
⑧司会者マレーを殺害。観覧客に危害を及ぼした描写はないし、ピストルで銃乱射は考えにくい点やパトカーで連行されている(=捕まっている)描写を考えれば、あのトーク番組で殺害したのは自分の病気(=苦しみ)を笑いものにしたマレーだけだと言えるだろう。
①~⑧を総合すると、アーサーが作中で行った殺人はどれも恨みや理由(=襲われて自分を守るため)があり、無実の市民を無差別に殺すということは一切ない。*3 これらの理由から、最後の最後までなんとか正気を保とうとしていたのがアーサーだったのかなって自分は感じました。トーマス・ウェインにトイレで会ったときやトーク番組で感情むき出しでマレーに訴えるシーンなどもすごく印象的で、苦しみの限界に達しそうだから助けてくれというサインだったんじゃないでしょうか。
では母親とされていたペニー・フレックについてはどうだろうか?彼女を殺す理由はなんだったのか。
◆ペニー・フレックというキャラクターについての考察
ペニー・フレックという物語のキーマンは主人公であるアーサーにとって何者だったのでしょうか?抽象的な概念で言えば、正に『希望』だったのではないでしょうか。それも最後の希望です。生きる理由と言ってもいいかもしれません。アーサーが精神を病み、ボロボロにながらもひたすらにコメディアンを目指していたのは、ひとえに母であったペニー・フレックが言ったとされる「あなたは世界に笑顔と希望を届けるのが使命」、「いつでも笑顔を絶やさず笑っていなさい」という言葉を愚直に信じ続けていたからだと思います。
しかし、物語の終盤にさしかかる起承転結の『転』にあたる部分で実はアーサーはペニー・フレックの養子で、養子を迎え入れながら当時のパートナーがアーサーに暴力を振るって虐待してもネグレクトしていた事実を知ります。また、ペニーには自己愛性人格障害があったことも発覚します。つまり、信じていた母親だったと思っていた人物こそが自分の精神障害の発端でもあったということを知ってしまうのです。『希望』が『絶望』に変わる瞬間、それは精神を擦り減り、ボロボロになったとこでぶっ壊れる寸前手前ギリギリのとこで生きていた『アーサー』を『Joker』に変貌させるには十分すぎるほど残酷な真実だったのです。真実を知ったアーサーが述べる『I used to think that my life was tragedy but now I realize... it's a comedy(かつて自分の人生は悲劇だと思っていた。でも気づいたんだ...ギャグだってことに)*4』絶望的な状況をあえてComedyと表現するこのセリフはアーサーではなく、Jokerとして目覚めたことを表す作中屈指の名台詞だと思います。
アーサーの心理をこのように解釈すればアーサーがもはや血のつながりもない他人、むしろ苦しみの根源であったペニーを殺害したのも筋は通るかと思います。
◇映画Jokerで一番強く感じたメッセージ
昨今、アメリカでの銃乱射事件や日本では京アニ事件や相模原障害者施設殺傷事件などの狂気じみた事件はもはや珍しくありません。先に誤解のないように宣言しますが、私は現実に起きた殺人に対して擁護する気は全くありません。罪を犯した者は法の下で裁かれるべきです。
私は本作のアーサーはこれらの凶悪事件などを犯してしまう人の一部を表現していると思っていて、世界中に、潜在的に『Joker』になれてしまうポテンシャルを持った人たちって実はたくさんいるんじゃないかと思います。考えただけでゾッとしますが、それが現実なのです。人は思ったより強くないのではないか。ほんのした拍子に、人生の歯車が狂ったりするのは往々にしてあることではないのでしょうか。
そして、そういった『追い込まれた人ら』によって事件が起きたときに、犯人を特定して、いかに裁くのかはもちろん重要です。しかし、もっと大事なのはそういった事件を起こす人(=JOKER)を生まないことなのではないでしょうか?人を殺めるのは人なのです。私はこの映画を観て一番感じたのはそこでした。本作のアーサーのような人間に手を差し伸べ、ぶっ壊れる寸前の人たちを助けることのできる環境づくりは必要だと思います。
そのためにはまず心の病について、私も含め、私たちはもっと認知していくべきなのかなと。心の病の難しいところは目に見えにくい点だと思います。松葉杖をついてる人や、車イスに乗ってる人、発熱がある人などの怪我や病気をされている場合は視覚的にその人が苦しんでいるのが明らかなケースがほとんどです。しかし、心の病は違います。特に、苦しくても頑張ろうとする人や、気を強く保って無理する人ほど心の病を隠す傾向にあるのではないか。そういった見えない内面的な苦しみに、もっと寛容でオープンで気づいていける社会になっていってほしいなと映画を通じて強く感じました。
◆最後に映画で気になった疑問や気になった点など
①ペニー・フレックはなぜアーサーを養子にとった?
アーサーを養子にとった深り掘りがなかった気がするので養子にとった理由がよくわからない。
②ペニーフレックを殺害したあとアーサーが見つけた写真の意図はなに?
アーサーはペニーを殺害したあと、アパートの一室でかつて働いてたウェイン家の屋敷の庭みたいな場所で仲睦まじい様子でトーマス・ウェインとペニーと思われる2人が写っている写真をみつける。裏には『You're smile is lovely(あなたの笑顔は愛くるしい)Thomas.W』*5のメッセージが、、、、 これってつまり、じゃんけんの読み合いでいう裏の裏みたいな感じで、実はトーマス・ウェインとペニーがデキてたってことなのか??? ここすごいモヤモヤしてるから真相というか何か知ってる人いたら教えてください!!(笑)
①,②やアーサーの「ぼくらそっくりじゃないか」という発言などを考えると、実はペニーとトーマス・ウェインはデキててアーサーは本当はトーマスの息子なんじゃないかと思ったり思わなかったり、、、うーん、、、
◇おわりに
読んで頂きありがとうございます!つらつらと好き勝手書いてみたいのですがいかがだったでしょうか?自分もこれからみなさんの感想や考察ブログなど巡っていこうかなと思います。もしかしたら2回目も観に行こうかなって(笑)
UEFA Champions League 第2節 Juventus VS. Bayer Leverkusen
◇結果
Juventus(H) ー Bayer Leverkusen(A)
3-0
17min イグアイン 1-0
61min ベルナルデスキ 2-0
88min ディバラ→ロナウド 3-0
◆スタメン
GK シュチェスニー
※太字は前回の試合から引き続きのスターティング選手。
交代
74min ベンタンクール IN ケディラ OUT
78min ラムジー IN ベルナルデスキ OUT
83min ディバラ IN イグアイン OUT
寸評
スタメンの気になるところは、ベルナルデスキが先発したことだろうか。今季の彼はこれまでWGで何度か途中出場したが目立った活躍がないなかでの先発起用となった。サッリ監督曰く、直前のトレーニングでよく動けていたとのことだが、個人的にはレバークーゼンのビルドアップ対策として守備面でタスクをこなしてもらうために起用したのではないかと推測している。もらったチャンスでゴールをあげたのは評価できるだろう。
Juveの基本システムはロナウドとイグアインを2トップに置き、トップ下にベルナルデスキを配置した4321のようだった。
一方Leverkusenはバウムガルトリンガーとアランギスを2アンカーに据えた、4231を採用していたように感じた。
試合内容としては早い段階でJuveが相手の最終ラインの処理ミスからゴールできたのもあって、終始落ち着いて試合をコントロール出来ていた気がする。特にボールの主導権はほとんどレバークーゼンが握っていたが、ボックス内に上手く進入するわけでもなくボールを持っているからと言って脅威を感じる場面は少なかった。実際はJuveが受けた枠内シュートは0だったし、追加点も加わって危なげない勝利だったと言えるだろう。
個人的にはシュート決まらずこの試合中ずっとフラストレーション溜まり気味だったキングことロナウドがまたしてもディバラのアシストで3点目を取ったのがハイライトですかね。関係性は確実に良くなっていると思いますし、わりと冗談抜きでロナウドを気分良くさせるというのは大事だと思います(笑)
◇感想
ホームでクリーンシートでの快勝!
第2節終了時点で暫定1位!
※今回の感想はプレビューを中心に振り返っていこうと思います。
・スタメンについて
ほぼ予想どおりのスタメンに、ハフェルツをトップ下ではなく、右に配置するというのも当たりましたね。試合中に左サイドに変わってたりもしましたが。
・2CB+1アンカー(バウムガルトリンガー)によるビルドアップについて
キックオフ直後にハイプレス(下図参照)を仕掛けたことがとても印象深かったです。また、自分がプレビューで取り上げた2CB+1アンカーではなく実際は2CB+2アンカーで対応してきましたね。でもこれ自体がサッリの狙いでハイプレスを仕掛けることで相手のビルドアップにさらに人員を割けさせて、相手チーム全体の重心をさげることが狙いだったのかなと。チームの重心が下がることで中盤と前線が間延びしますし、なによりLeverkusen陣内の深くでパスを回させることでミスったときのリスクが大きい
上の画像のあとLeverkusenの#4にボールが入りますがほぼJuveの守備にハメられてて、パスコースに困りGKまで下げて、もっかいもらう→けっきょくミスってファイナルサードでJuveにスローインを与えてしまう。GKもGKで、パスコースなくて詰んでる状態ならボールを蹴り飛ばしてとりあえず仕切り直せばいいのに、Peter Boszの哲学・ポゼッション信条がそれをさせない。上手く相手チームの特徴を逆手に取っていたのではないかと思います。
・この試合におけるLeverkusenのポゼッションの正体
ポゼッション率を支えるパスの本数というデータ*1を見ても、Juveが528本、Leverkusenが625本とほぼ100本の差があるにもかかわらず、ファイナルサード*2(相手陣内の深く)でのパス本数はJuveが120本に対して、Leverkusenは128本である。ファイナルサードで回したパスに注目すると本数の違いはわずか8本なのだ。これの意味することはけっきょくLeverkusenの高ポゼッション率というのは位置的な質が伴ってないということである。厳しい言い方をすれば後ろで回してるだけだったということだ。
・次回対戦時はどうなる?アウェーのときもラクに勝てるのか?
ちょっとLeverkusenのダメ出しが多かったですが、ポゼッションサッカーの最も恐ろしいところはその成長可能性にあると思います。ポゼッションサッカーというのは肉体的なフィジカルが支えているものではありません。むしろ、選手同士の距離感などの緻密なポジション取りや選手同士の共通理解などのインテリジェンスな部分がポゼッションサッカーを成長する糧となっているはずです。つまり、今回は快勝できたからと言って次も同じようになるとは限りません。
とは言え根本的な弱点として前線の選手にタレントが欠けるというのは否めない感じなので、侮りは禁物ですがアウェーでもJuve優位は変わらないかなとは思います。
読んで頂きありがとうございました!次はいよいよ今季初のイタリア・ダービーですね!いけ、首位奪還。Forza Juve!!!