Juventus 18/19シーズン前半を振り返る

 

◇はじめに

年が明けまして、1週間が経ちましたね!皆様はいかがお過ごしでしょうか。

私はと言うと、他の欧州サッカーのリーグが始動してるというのにイタリアサッカーはまだ始まっていなくてとても物足りない日々を送っております。ということで、18/19シーズンの振り返りでもして気分をごまかそうと思います。

 

◆18/19シーズン前半戦の戦績

セリエA 17勝2分0敗 暫定1位

Champions League グループステージ 4勝2敗 グループ1位通過

 

戦績は圧巻の一言。素晴らしい前半戦だったと思います。ただ圧倒的なパフォーマンスで相手を負かしてきたかと言うとそうでもないんですよね。CLでは2敗してますし、国内リーグ戦も苦しい試合がけっこうあったように思います。開幕戦のキエーヴォとか、先制されたエンポリ戦、トリノダービーはPKで得た1得点で逃げ切ったし、アタランタ戦に至ってはロナウド温存策から一転、負けそうになり急遽引っ張り出されるなんてこともありました。

でもなんだかんだ勝つのが今季のJuveなのかな?というのが私の前半戦の印象でした。国内リーグは前半戦終了時点で2位のナポリと勝ち点9、つまり3試合分の貯金がある状態。主力メンバーが数人離脱するなどの非常事態でも起きない限りスクデットは手堅いだろう。

一方、UCLはと言うと正直なところわからない。もちろんビッグ・イヤーを獲得してほしいけど現実的に1回戦でA・マドリーを引いてしまったので下手するとここで敗退もありえそう。得点が少ないかなりお堅い試合になりそうです。

◇ポジションごとに振り返る前半戦

筆者の独断と偏見で0.5刻みで1~5の評価をつけていきたいと思います。

 

・GK(シュチェスニー、ペリン)

クリーンシート率をみると、シュチェスニーセリエAでは15試合中7試合クリーンシート。UCLでは6試合中4試合。合わせて前半戦は21試合中11試合クリーンシーンをマーク。およそ52%のクリーンシート率

シュチェスニーは安定したパフォーマンスに加えて試合の結果を大きく変えるビッグセーブもいくつかしてたのが印象的だった。UCL対バレンシア戦の2nd legのヘディングセーブだったり、ACミラン戦の元同僚イグアインのPKセーブなどがとても印象的だった。安定しているのがなによりいいですね。シュチェスニーはやらかさないタバコも吸わない。これ本当大事だと思う!

ペリンはイタリア代表に招集される実力を持ちながらも現在はシュチェスニーのバックアップ要因としての起用が目立つ。出場した試合はセリエAの4試合のみだが、そのうち3試合はきっちりクリーンシートを収めている。今後もシュチェスニーを支えていってもらいたいですね。もし、ロッカールームでタバコふかしはじめたら止めてやってね(笑)

 

評定:

シュチェスニー 4.5

ペリン 4.0

 

・CB(キエッリーニボヌッチ、ルガーニ、ベナティア)

我らがキャプテンであるキエッリーニは素晴らしいパフォーマンスを発揮していると思います。数々のシュートブロック、空中戦及び対人戦の強さ、ビルドアップ中のパスの質、キャプテンシーを発揮していて、年齢による肉体的なキツさがないのであれば文句なしに毎試合でてもらいたい選手です。

ボヌッチロングフィードからのチャンスメイクと基本的な守備技術はいいんだけど失点に直結するミスを定期的にやらかすという欠点が。

キエーボ戦1失点目、サッスオーロ戦失点シーン、ナポリ先制シーン(ちなみにピアニッチはこのとき激おこ)、これはかなり難しいとこにボールが放り込まれたので、ちょっとかわいそうだけどマンU戦 2nd legオウンゴール、安定した時期がしばらく続き第18節のアタランタ戦のサパタにやられるそして前半戦最終節にスタメンから外されるという、、、 もう少し守備での安定感がほしいところ。

ルガーニベナティアは主にバックアップメンバーとしての起用。バックアップメンバーとしては十分すぎる実力があるだけに試合に出れないのは気の毒なお二人。移籍の噂も絶えませんね。

ルガーニはボヌッチみたいなロングフィードはないけど守備の安定感で言えばボヌッチより上かなと思います。解説の川勝さんも仰っていたのですが、キエッリーニなどが得意とするディフェンダーとして前に出ていって潰す、インターセプトする判断力が身に付けばワンランク上の選手になれるかなと。今のところ特徴であったカードをもらわないで守備できる部分も今季はすでに2枚もらってます。個人的にはかなり期待している選手なのでどこかのタイミングでもう一歩成長してほしいです!ボヌッチからならスタメン取れるんじゃないかなと思ったり思わなかったり。

ベナティアは実力は申し分ないのだけれどピッチ外での発言が気になりますねえ。おそらく出場機会を求めて今季終了したら出ていくんじゃないかと。すくない出場機会でPK献上したりと悪目立ちする部分もありますしね。

 

評定:

キエッリーニ 5

ボヌッチ 4

ルガーニ 

ベナティア 3.5

 

・SB(カンセロ、A・サンドロ、デ・シリオ

サイドバック新加入のカンセロが即フィットしたり、両サイドいけるデ・シリオが思いのほか安定したパフォーマンスを発揮したり、A・サンドロはシーズン途中で契約更新が決まったりSB陣は明るい話題が多かったなと(笑)

特に怪我人が出始めた11月、12月は本当にデ・シリオのおかげで助かった。カンセロが戻ってきたらSB陣はA・サンドロカンセロデ・シリオでかなり盤石の体制と言えるでしょう。未知数のスピナッツォーラもいるしね(笑)

 

評定:

カンセロ 4.5

A・サンドロ 4.5

デ・シリオ 4.5

 

・MF(ピアニッチマテュイディ、ベンタンクール)

ピアニッチマテュイディ。この両名は本当におつかれ様でした。チームを支える素晴らしいプレーと継続性に拍手。

ピアニッチが困ってるとことかほとんど見ないしビルドアップの全権を担っていると言っても過言ではない。彼のテクニックをもってすればもっと前でプレイして得点に絡むようなプレイもできるんだろうけど、そこの我を抑えて後方でパスを散らしてバランスを取るポジショニングはまさに職人技。渋いぞピアニッチ

マテュイディは守備に攻撃に左のハーフスペースをコントロールする重要な役割を担っている。ボールを持っていないときの飛び出しなど左サイド側でのロナウドとの連携も徐々に良くなってきていてかなり期待できる。

ベンタクールは10月にJuveでのキャリア初ゴールをマークするなど覚醒の兆しが見られたが、調子が上り坂になってるときに累積による出場停止⇒出場停止明けの試合で2枚イエローで退場というネタキャラに、、、(笑)ケディラやジャンの調子がこのまま上がらなければおそらくスタメンの座はベンタンクールのものになるので、今年はイエローには気を付けていきたいところ。

 

評定:

ピアニッチ

マテュイディ

ベンタンクール 4.0

 

・FW(ロナウドマンジュキッチ、ディバラ)

フォワード陣はもうこの3人以外スタメンは考えられないですね。主軸のエースストライカーとしてロナウドを据え、ターゲットになれるマンジュキッチ、そして後ろのバランサーがピアニッチなら前線のバランサーはディバラ。

ロナウドセリエAで19試合14得点とセリエA初挑戦にして得点王を取れる勢いでゴールを量産している。また、圧倒的な身体能力で静止状態から一気にギアを入れマークを外すドリブル技術は今後も活かしてもらいたい。強いて言えば持ち前のUCLでの得点能力が発揮できていないのが気になるところではある。ロナウドの今季前半戦で15ゴール7アシストを記録。

マンジュキッチも昨季などと比べてボックスにいることが多くなり、その分フィニッシュに絡むシーンも増え、きっちりゴールを決めている。守備貢献も計り知れないものがあり、ときにはペナルティエリア付近まで下がって守備をすることも珍しくない。今季前半戦は9ゴール3アシスト。

ディバラはフィニッシャーの座をロナウドマンジュキッチに譲り、ディバラ自身はサイドチェンジだったり、ハーフスペースでの崩し、ボックス内へのクロス、飛び出し、ミドルシュートなどのプレイで前線のストライカーをサポートする。また昨季と比べて守備貢献度も高くなっているように感じる。今季前半戦は7ゴール2アシスト。

 

評定:

ロナウド 4.5

マンジュキッチ

ディバラ 4.5

 

・その他(ケディラ、ジャン、ベルナルデスキ、D・コスタ、クアドラード

評定と一言だけ。

 

ケディラ :はよ、本調子にもどってくれ

エムレ・ジャン 2.5:長期離脱がまずかった。2アンカーならフィットしそう

ベルナルデスキ 2.5 : 開幕直後はよかったけど、それ以降は空回りしてる感が否めない

D・コスタ :昨季も後半のほうが活躍できていたのでもう少し気温が温かくなるまで待ちましょう

クアドラード :ハードワークが素晴らしい。アッレグリの変態采配にもついていける貴重な選手

◆後半戦に向けて

だいぶ甘々な評価になったかもしれないけど、本当にそれくらいスタメンの選手たちは素晴らしい活躍をしていると思う。ディバラとロナウドが4.5なのは、現時点でも十分素晴らしいプレーをしているのだけれど、後半戦に向けてディバラはまだ出来ると思ってるし、その伸びしろ分。ロナウドはCLで本領発揮してくれ!!という願いの分だけ0.5P落としました(笑)

課題と言えば、中盤とフォワードのバックアップメンバーが少々情けない感じですかね。そろそろケディラに本調子に戻ってもらわないとピアニッチマテュイディの負担が大きすぎるし、ジャンも新加入してから長期離脱もあったせいかフィットしてるとは言い難い。

中盤に加えてフォワード陣もベルナルデスキとD・コスタの調子が上がってこないので、采配というか現状、交代策らしい交代策がないのがキツイといったところでしょうか。

とまあ、気づいたら4000字を超える事態になってしまいましたが読んでくれる猛者ユベンティーノはいるのでしょうか(笑)ということでこの辺で筆を休めたいと思います(笑)

ありがとうございましたm(__)m