セリエA 第18節 Juventus VS. Atalanta BC
◇はじめに
日本時間の今夜、23時キックオフでセリエA第18節 Juve対アタランタ について書いていく。場所はアタランタのホーム、スタディオ・アトレティ・アズーリ・ディタリアで行われる。名前が長い、、、(笑)
ここで、お互いの順位と得失点を整理しておきますと、Juveはここまで16勝1分無敗で勝ち点49。34得点を上げ、失点はわずか8に抑えています。得点数はセリエAトップ(ナポリとタイ)。失点の少なさもセリエAトップである。順位はもちろんぶっちぎりの1位。前半で勝ち点50を超えそうな、破竹の勢いでセリエAを席巻しています。
対するアタランタはここまで7勝3分7敗、勝ち点24で9位につけている。失点数は17試合を終えて23とやや守備に課題があるように見える数字だが、得点は31得点とJuveのゴール数と比較しても遜色はない。実際この31得点というのはJuve、ナポリの34得点に次ぐ高い数値だ。
セリエAの直近6試合連続クリーンシート中の鉄壁要塞を誇るJuveのゴールをアタランタがこじ開けることができるのか。また、Juveは国内の無敗街道を今宵もまた1歩踏みしめるのか楽しみの一戦だ!
◆見どころ
・CR7 ベンチスタートの影響
前日のSky Sportのインタビューでアッレグリは休養のためアタランタ戦でのロナウドの欠場を明言した。ベンチには入るものの、彼を出場させることはアッレグリのプランにはなさそうだ。
ロナウドがJuveに移籍してからベンチスタートするのはこれが初めてとなる。CLでは一度、レッドカード絡みの出場停止でYG戦1st legはメンバー外になることはあったがそれ以外では全ての試合のスタメンに名を連ねている。ちなみにロナウドが出場できなかったYG戦は旧ポイントゲッターであったディバラが昨シーズンの才能を呼び覚まし、圧巻のハットトリックを決めたのはよく覚えている。
ロナウドは特にセリエAでの活躍が目立つ。ここまで17試合11得点5アシストと、セリエAでのJuveのゴールおよそ50%にゴールもしくはアシストの形で関与している。そこで今夜はだれがチャンスを演出し、誰がゴールを決めるのかが1つの見どころになりそうだ。
個人的にはロナウドの代わりにスタメン出場するであろうD・コスタとディバラの連携が楽しみ。昨シーズンの終盤にD・コスタがぐんぐん調子をあげてきてディバラとの連携が良くなってきたとこでシーズン終了してしまったので久しぶりにこの南米コンビのプレイが楽しみです!
・期待の新星? Grigoris Kastanos
Twitterをみていたら公式がツイートしたアタランタ戦招集メンバーに見慣れない名前が!
『KASTANOS』
誰なんだ一体....?カッサーノ?
ということで調べてみました!
名前: Grigoris Kastanos (グリゴリス・カスタノス)
国籍:キプロス
身長:176cm
生年月日:1998年1月30日(20歳)
所属:Juventus U23
ポジション:MF(攻撃的MF)
利き足:左?
英語Wikipediaからざっとこれだけの情報は分かりました。Juventusのアカデミーに16歳のときに引き抜かれ、各年代ごとにステップアップして現在はJuventus Bで活動している選手みたいです。
プレー動画を見た印象は、昔ながらの「10番」、司令塔タイプのミッドフィルダーでしょうか。足元の技術とパスセンスが高そうです。
せっかく招集されたわけだし実際のプレーが見てみたいですね~。もしかしたら今夜がJuveでのセリエAデビューになるかもしれませんね!
◇スターティングメンバー
・予想
休養のロナウドの代わりにDコスタ。TwitterのTLに久しぶりにケディラが出るみたいな噂が流れてて来たので、その噂に乗っかってみた。DF陣はいつも通りの布陣のいくのか気になりますね。3試合に1回くらいキエッリーニ兄貴には休みが与えられている印象なので、もしかしたらベナティア、ルガーニあたりがでるかも?
・スタメン発表
📝 L'XI Bianconero pronto per il Boxing Day! 💪⚪️⚫️#AtalantaJuve #ForzaJuve pic.twitter.com/lXiweIzVpI
— JuventusFC (@juventusfc) December 26, 2018
概ね予想どおりのスタメンでしたね。違ったのはピアニッチのとこにジャンが入ったくらいか。
◆感想
いやーーーー、国内無敗記録が途絶えるかと思いましたよ!!!!
サパタやってくれましたね。元々、アタランタの得点力にはこのブログでも警戒していたけど2失点もするとは。
まず開始2分、試合はかなりマヌケなスタートを切る。左サイドで中央のディバラからボールを受けたAサンドロはそのまま左足でややアーリーぎみのクロスをあげ、それがアタランタのCBジムシティの足にディフレクションする形でそのままニアポスト側にゴール!
懸念していたアタランタ側の守備の不安がそのままオウンゴールという形になって表れてしまいましたね。ロナウドが出場しないからこそ失点をするリスクは通常より低かったかもしれないのに自らの首を絞めていくスタイルを取ってくるとは、、、もったいないですねぇ。
しかし、オウンゴールでの得点をもらってスコアで優位性があっても前半は基本的にボールの主導権はずっとアタランタ側にあった。
18分、Juveのコーナーキックを跳ね返し、カウンターに移行するもベンタンクールがファール?で阻止するもイエローをもらう。正直、倒れたイリチッチのダイブに見えなくもない(笑)
そして24分、センターサークル付近にいたアレハンドロ・ゴメスから一瞬のスキを突かれた縦パスがサパタに送り込まれ、そのままボヌッチのマークを反転でかわしゴールの右隅に一閃。アタランタの攻撃が実を結びオウンゴールをチャラにする。これでサパタは5試合連続ゴールだそうな。
特に前半で一番気になったのは、外回りのパスが多すぎること。サイドバックからウィングの選手に当てるパスは多く見られたけど、アンカー(中央)を経由してサイドチェンジだったり、くさびを入れるというシーンがほとんど見られず、それでは相手の守備陣形を崩すのは難しいよねっていう。ケディラとかほとんど空気だったような、、、、
結局のところ、ピアニッチ以外ボールを散らすことに特化したアンカーがいないという苦しい現状が浮き彫りになった。
ここでスタッツを見てみると、ピアニッチの代わりにフル出場したエムレ・ジャンはパス42本、成功率は83.3%に対して、後半57分からしたピアニッチはパス35本、成功率88.6%を記録。この差はかなり大きいと思う。
1-1で前半を折り返し、劇的な後半へ。
簡単にまとめると『さよなら、ベンタクール』、『止まらないサパタ』、『救世主ロナウド』の3本仕立てでした。オマケに『100m走男子決勝ボヌッチ弾』も追加しておきましょうか(笑)
ベンタクールはイエローもらいすぎ(笑)この前、出場停止明けたばっかりじゃないか!!カードをもらわないファール講座を教わるべきだ。そんなこんなしてるうちに、10人になった直後のアタランタのCKでなんとサパタがドッピエッタ(2点目)!
圧倒的絶望.....
あまりにも良いタイミングでの追加点を得たアタランタのホームスタジアムは今日一番の盛り上がりを見せる。サポーターの声援をバックに勢いを維持するアタランタに対して、アッレグリはまずピアニッチを2点目失点直後に投入。さらに65分、今日あまりパッとしなかったケディラに対して、おそらくプラン外の最強の切札、C・ロナウドが投入される。
王の帰還である。
もう、無敗記録もここまでかと思っていたところにこの交代は胸が熱くなりました。胸アツというやつでね(死語)
そして時計の表示で言うと77分にCKを獲得。奇しくもそれは我々ビアンコネロのKINGの背中に刻まれし栄光のナンバー......
キッカーは交代で入ったピアニッチ。ファーサイドに高く蹴り込まれたボールは主将キエッリーニが体を張り、スクリーンプレイで潰れて、マンジュキッチが折り返す。そしてその先に待ち構えていたのは当然、この男!
アタランタサポーターの野太い「マーフィアー!!!、マーフィァー!!!」チャントをバックにボールを抱え戻るロナウド。
結局、ロナウドのドラマチックな同点弾によりなんとか敗戦を逃れたJuve。
試合自体はとてもエキサイティングだったけどちょっとJuveの未来が心配になるゲームでしたね(笑)ロナウドを休ませても勝てるチームになってほしいところだ。。。
次節はいよいよ18/19セリエAの前半戦最終節にして今年ラストマッチのサンプドリア戦ですね!8試合連続ゴール中のバックヒール大好きスーパーおじさんストライカーことクアリャレッラがいるので楽しいゲームになると思います!注目の1戦です!
読んでくれた、そこのあなた!ありがとうございます!
ではでは