2019 Supercoppa Italiana VS SS Lazio
◇結果
Juventus ー SS Lazio
1-3
16min セルゲイ→ルイス・アルベルト 0-1
45min ディバラ 1-1
73min パローロ→ルリッチ 1-2
93min カタルディ 1-3
◆スタメン
Juventus
GK シュチェスニー
DF デシリオ、デミラル、ボヌッチ、アレックス・サンドロ
MF ベンタンクール*1、ピアニッチ、マテュイディ、ディバラ
※太字は前回の公式戦から引き続きのスターティング選手。
交代
55min クアドラード IN デシリオ OUT
SS Lazio
GK ストラコシャ
DF ルイス・フェリペ、アチェルビ、ラドゥ
MF ラッツァーリ、セルゲイ、レイヴァ、ルイス・アルベルト、ルリッチ
FW コレア、インモービレ
※太字はセリエA第15節対戦時のスターティングメンバー
交代
64min カタルディ IN ルーカス・レイヴァ OUT
67min パローロ IN ルイス・アルベルト OUT
◇試合展開
公式戦3試合連続のHDRスタメン起用となったJuveに対して、Lazioはリーグ戦でJuveに白星をあげたときのスタメンと全く同じ11人を採用した352。
試合の立ち上がりはLazio側が、リーグ戦と比べて重心を低く構えてルーカス・レイヴァの脇をしっかり固めているという印象が強かったが、徐々に試合が進んでいくとJuveの中盤で数的有利を作ってゲームを展開するといったLazio側の狙いが見えたように感じた。実際、16分には右サイドで攻め上がったラッツアーリが溜めを作ると、FWであるはずのインモービレとコレアが下がることで中盤に厚みを持たせた(画像1参照)。このことによって中央付近でベンタンクールが抱えきれないほどの選手を請け負ってしまい、案の定中盤で浮いたルイス・アルベルトを経由して楽々、逆サイドのルリッチまで展開される。そこからクロスがあがりセルゲイが中に折り返して最終的にルイス・アルベルトが先制。
44分にはロナウドの強烈なミドルシュートをストラコシャが弾くと、それをディバラが詰めて同点に追いつき前半は終了。
後半、Juve側はディバラの守備時のポジショニングに修正が入ったように見受けられた。前半と比べてより低い位置まで下がるようになったが効果的だったかどうかは疑問。得点が欲しいサッリはデシリオに代えてより攻撃的なクアドラードを55分に投入するも、サッリ監督の思惑とは反対に73分には、右サイドからラッツァーリのクロスが上がるとそれを中にいた途中出場のパローロが逸らして大外で余っていたルリッチが合わせて追加点をもぎ取る。
試合終了間際にはJuveが実質的にラストチャンスとも言えるFKを獲得するが、これを壁に当ててしまい逆にロングカウンターを喰らい、シュチェスニーは間一髪でコレアとの1v1を制するが、そのディフレクションで発生した2次攻撃を阻止しようとしたベンタンクールがファウルをして2枚目のイエローにより退場処分。結局、途中出場のカタルディが見事なキックでそのFKを沈め、3-1でLazioの勝利に終わる。
◆感想
タイトルのかかったビッグマッチは完敗....
ゾーンディフェンスの弱点を見事に突いた強敵Lazioに軍配が上がる
・余りまくるLazioの選手、守備の柔軟性に欠けたJuventus
2週間ぶりのLazioとの対戦になったわけですが、ほぼ完敗でしたね。前半特に気になったのが、中盤でLazioは仕掛けてるのかなっていうことに関してJuve側が特にリアクションを起こせなかったということだろうか。特にコレアの位置がめちゃくちゃファジーで終始ベンタンクールが困っていた印象が強かった。
また2失点目も、クロスに対してルリッチが大外で完全に余っていて失点している。この2失点はサッリ流ゾーン・ディフェンス*2が露呈される形となったのではないだろうか。しかも、HDR採用となるとトップ下のディバラはなるべく下げたくないだろう。そうするとJuveはつねに自陣での守備はせいぜい4-3での7人となり、手薄となっている中盤で勝負を仕掛けられると対処に困る。
修正が入ったのは後半からで、守備時になるべくディバラも下がるようになって44ブロックの形成に貢献したが、反対に肝心のHDRの攻撃力は低下したように感じた。
【ゆる募】サッリが採用してると言われるトータル・ゾーンディフェンスについて調べてたんですが、調べてた過程で
— Arrow (@bianconeroshiro) December 31, 2019
『ボール(ホルダー)の位置とゴールの位置だけ気にしてればいい』、『ボールを持っていない選手のことなど気にするな』的な発言をどっかの日本語のサイトで見かけたんだけど、
この発言をしたとされる元記事やインタビューのソースを知ってる方がいたらぜひ教えて頂きたい。
— Arrow (@bianconeroshiro) December 31, 2019
Lazio戦はまさにこの『ボールを持っていない選手』に振り回されたと思うので、シモーネ・インザーギはそこを突いたのかなーと。
上記のツイートで言及しているソースについてまだ探しているので、心当たりのある方いましたらぜひ教えて頂きたいです!
・ディバラは個人的な快挙
ちなみにタイトルを逃したのは残念ですが、ディバラは今回のゴールでイタリア・スーパーカップにおけるゴール数4で単独トップに立ったみたいですね。イタリア・スーパーカップに出場できる条件がそもそも、スクデット獲得やコパ優勝があるのでディバラ個人の力量というよりはJuveというクラブありきという印象が強いですけどね(笑)
・おわりに
年末年始ドタバタしてたらいつの間にか更新ほったらかしで、このクソ忌々しい敗戦とともに年を超してしまいました(汗)新年早々、多くのJuventiniの心をえぐる記事を投稿すると不味いんでサイレント更新します。
今季の残りも自分なりのペースで全公式戦について書いていきたいと思いますので、どうかご贔屓にm(__)m