セリエA 第4節 Juventus VS. Hellas Verona
◇結果
Juventus(H) ー Hellas Verona (A)
2-1
20min ヴェローゾ 0-1
49min クアドラード(PK獲得)→ロナウド(PK) 2-1
◆スタメン
・Juventus
GK ブッフォン
※太字は直前の試合から引き続きのスターティング選手。
交代
51min ピアニッチ IN ベンタンクール OUT
72min イグアイン IN ディバラ OUT
寸評
今季初と言っていいターンオーバーを計った今節。前回のCLグループステージ1節からGKのシュチェスニーを含む5人のスタメンの入れ替えを行った。クアドラードの先発は前回のアトレティコ戦を評価された上での起用と見られる。ディバラは相変わらず、広い空間(空いてるスペース)を認識する能力が優れているので、サイドチェンジや裏抜けを見せていたし、狭い空間では持ち前のテクニックを活かしていた。チーム全体に目を向けると、基本システムは433(中盤逆三角形型、攻撃時は4123と言ってもいいかも)。
特に前半は普段と比べて相手のDFの最終ラインの裏にボールを蹴り込む単調な攻めが目立った。また、崩し切る前にシュートを打っていることが多かったので当然ながらボックス内のシュートの少なさは気になった。
ピアニッチが投入された後半はビルドアップが遥かに安定した印象だった。それに伴い、前半の無闇なロングボールは減り、ボックス内のシュート数は増加(3本→6本)した。
◇感想
昇格組に思わぬ苦戦!?
デミラルはJuveで公式戦初先発初出場を果たす。
・期待通り?デミラルPK献上をし、相手に先制を許す
新加入デミラルが記念すべき初先発初出場を果たすも、自身のファールで(上画像参考)PKを献上してしまう。デミラルやってくれたな!という焦りよりも密かな喜びを感じてしまったのは筆者だけだろうか?(笑)
加入して早々のプレシーズンマッチでは、そのアツい守備スタイルがキエッリーニの若いころを彷彿させるみたいで、Juventino界隈の守備職人好きのハートを鷲掴みにしていました。筆者もそのうちの一人ですが、怖いもの見たさというかデミラルならなにかしら(一発退場とか一発レッドとか)やってくれるかな思ってたら上のシーンですらかね、そら笑っちゃいますよ。
しかもそのあとのPK→バー→詰めたシュート→バーとまさかのPKを外してくれて、内心(そら、見たことか!これがワシらの守護神の加護じゃいーー!!)と思ったわけですが、その5秒後くらいに超絶ミドル決められて、えっ?って感じでした。
・代えが効かないNo.5
今節のベンタンクールのプレイは個人的には残念でした。おそらくピアニッチの代わりにアンカーポジションを任せられていたはずです。しかし、ピアニッチのようにDFラインの選手がボールを持ってるときに効果的なポジション取りから顔出してパスを受けて前線もしくはサイドにボールを捌く、と言った滅私奉公の精神は見られなかったのは残念です。
けっきょく後半の50分ごろにベンタンクールに代わってピアニッチが投入されるわけですが、サッリは切りたくないカードだったのではないかと推測できます。本当ならば相手は昇格組ですし、ここで一発ピアニッチを休めたかった。しかし思うようにいかず確実に勝ち越すにはピアニッチを出さざるを得なかったのかなと。
・前線に良いコンビネーションの兆しが
試合開始直後や特に後半ではディバラ、ラムジー、ロナウドなどを絡めた縦パス→レイオフで崩すような場面が少し確認できた。まだ、チームの武器と言えるほどの完成度ではないが、5節でさらに良くなるその連携の出発点として片鱗をのぞかせたのが今節の対エラス・ヴェローナ戦と言えるだろう。